松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2017年2月16日木曜日

趙允旋と羅卿瑗(2)

 趙允旋(チョ・ユンソン)は1966年ソウル生まれ、満50歳。ソウル大学政治外交学部(1984~1988)卒業。1991年司法試験合格。弁護士。2008年ハンナラ党国会議員。2013~2014年、女性家族部長官。2014~2015年、大統領秘書室政務首席、2016年~2017年、文化体育観光部長官(逮捕により辞職)。夫も弁護士で娘が2人。


 羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)は、1963年ソウル生まれ、満53歳。ソウル大学法学部(1982~1986)卒業。1992年司法試験合格。判事。2004年ハンナラ党国会議員。2011年にソウル市長選に立候補したが朴元淳(パク・ウォンスン)に惜敗。夫も判事で、1男1女。


 2人の経歴を見ると、ソウル大学時代は2年かぶっている。ソウルの名家に生まれた2人は、在学当時から才色兼備で知られ、才女の双璧としてライバル関係にあったと言われる。チョ・ユンソンは弁護士に、ナ・ギョンウォンは判事になり、夫は共に法曹(弁護士、判事)。保守のハンナラ党(のちのセヌリ党)から代議士になったのはナ・ギョンウォンのほうが4年先輩である。


「美しすぎる国会議員」と呼ばれるナ・ギョンウォン。「朴政権のシンデレラ」と呼ばれたチョ・ユンソン。
 朴槿恵政権で閣僚中ただ一人の女性大臣となったチョ・ユンソンは、女性家族部長官時代の2013年4月、フランス・アングレームで開かれた国際漫画祭で旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った漫画を外国語で制作し出品することを支援した。
 同年10月、国連総会第3委員会に出席し、「10万人以上と推測される人たち(慰安婦)のうち韓国人生存者は56人。彼女たちは誰かによって集められ、ある国家(日本)の部隊に配置され、定期的に検査を受けながら徹底的に管理された。逃げることもできなかったし、監獄の囚人のように暮らしたという共通点がある。当事国は、紛争地域で女性に対する性暴力が続いている現実に怒るべきだと主張する前に、20世紀に犯した性暴力で苦痛と傷を抱えて生きている女性を無視してはならない」と演説した。



 ナ・ギョンウォンは、2016年8月15日、超党派の「国会独島訪問団」の団長として、竹島(島根県隠岐の島町)に上陸した。
 一行はヘリコプターで上陸後、「独島警備隊」を激励し、韓国政府が設置している島の警備施設などを視察した。この日に合わせ竹島を訪問している韓国の市民団とも現地で合流し、懇談会を行った。
 
 ナ・ギョンウォンは、セヌリ党の中では、いわゆる「非朴派」だったために、朴政権下では主要な地位にはついていない。「親朴派」として大臣を二度も経験したチョ・ユンソンに水をあけられていたが、今回の政治的混乱によって立場が逆転した。保守のセヌリ党は「正しい政党」と「自由韓国党」に分裂、改名したが、ナ・ギョンウォンは「正しい政党」に合流すると観測されている。

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