松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年12月9日水曜日

内部者たち


映画「内部者たち」を、観た。以下、ネット記事からの引用。

「予告映像で登場する暴力組織、検察、マスコミ、政治、財閥の闇の取引を通じて、巨大な構図を予感させる。復讐を夢見るアン・サング、成功を取引する検事ウ・ジャンフン(チョ・スンウ)、政治界の構図を設計するベテランの新聞社顧問イ・ガンヒ(ペク・ユンシク)の3人と、彼らに力を貸す人物まで、想像もしなかった彼らの対決に、どんな結末が待っているのか、期待感を刺激する。

「内部者たち」は、社会の深層まで根付いた韓国社会の腐敗と不祥事を、内部者たちを通じて鋭く暴き出す犯罪ドラマだ。ユン・テホ漫画家の同名のウェブ漫画の安定したストーリーとともに、イ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシク、イ・ギョンヨン、キム・ホンパ、ペ・ソンウ、チョ・ジェユン、キム・デミョンなど、韓国映画界を代表する俳優たちが出演して、最高の没入度を誇ると予想される。」



11月中旬に公開され、観客数ナンバー・ワンと話題の映画で、Kさんも絶賛していたので期待してキョンサンのロッテシネマへ。
結論から言うと、イ・ビョンホンだけが良い。
社会派映画としては、政界、マスコミ、検察、裏社会の人物たちの複雑さや凄味が物足りない。
小生の韓国語能力のせいもあるのかもしれないけれど。
マンガが原作だから、キャラクターを単純化しすぎているのではないか。それぞれの登場人物たちが住む社会があまり描けていない、。チョ・スンウ演じる検察の世界が、ややそれらしく描かれている。
元民主化運動の闘士にして「祖国日報」の論説委員、マスコミの黒幕を演じるペク・ユンシクや、大統領候補の政治家イ・ギョンヨンなどが少しうすっぺらなのである。
来年3月日本公開予定。

2015年12月7日月曜日

2週連続、man of the match

2015年11月28日、トヨタ自動車vs豊田自動織機、名古屋瑞穂ラグビー場

トヨタ自動車、安藤泰洋、2週連続マン・オブ・ザ・マッチ





2015年12月3日木曜日

情熱みたいなこと言ってるね(映画)

2015年12月3日(木)

東城路の「CGV대구한일」で、11月25日公開の映画「 열정같은소리하고있네 」(情熱みたいなこと言ってるね、英題は You Call It Passion )を観る。9000ウォン。






時間つぶしに適当に映画館に入ったのだが、まずまずの面白さ。小品のコメディなので日本公開はないような気がする。

スポーツ新聞社の新米芸能記者(パク・ボヨン)が、怒鳴りまくりキレまくる鬼のような部長(チョン・ジェヨン)のもとで悪戦苦闘、そして大スキャンダルをスクープして逆転のハッピーエンド、というわかりやすいストーリー。
鬼部長と海千山千の編集局長(オ・ダルス)が怒鳴り合い、実は仲良し屋台で一杯、心優しい同期のカメラマンとの淡い恋、部長と対立して憤然と辞職する先輩記者、悪辣な芸能プロ女社長の凄味と存在感、等々、とにかく俳優たちがそれぞれの役にぴたりとはまっている。
監督はチョン・ギフン。40歳と若い監督だが、スピード感のあるウェルメイド・コメディだった。

2015年11月25日水曜日

青松(チョンソン)

2015年11月15日(日)

2日連続の踏査会である。この日は金在元先生率いる「三国遺事遺跡踏査会」のツアー。今年最後とあって定員をオーバーし、大型バス1台、小型バス1台の旅となった。
青松は3年前の子供の日に親しい先生3人と旅行した土地だ。その時のブログには、

닭불백숙  鶏火白熟 鶏の丸煮(水煮)
닭죽     鶏粥 糯米と小豆の粥をスープに自分で入れながら食す。

どちらも塩を適量入れたり付けたりしながら、4人で2羽の鳥にむしゃむしゃと齧り付く。参鶏湯よりはシンプルな料理だが、お粥スープとの取り合わせに妙があり、この村でしか味わえない美味しさなのだという。

と書いていた。青松は薬水(湧水)が有名で、それで鶏を水炊きにして食べるのである。かなり美味だった記憶がある。3先生も老齢となり、もうこのような遠出ができなくなったのは残念也。



周王山国立公園内の注山池(チュサンチ)。1721年に造られた農業用貯水池。キム・ギドク監督の映画「春夏秋冬そして春」の撮影地としても知られる。



次は大典寺(テジョンサ)。新羅時代に創建され、高麗時代の919年、普照国師が再び創建した。新羅時代、唐の後周天王という人物が亡命してきた故事から「周王山」という地名が生れ、周王の息子の大典道君の名から大典寺と名付けられた。



土日には韓国各地で、このような風景が見られる。







大典寺の門前にある食堂、お土産屋の通り。青松はリンゴが有名で、確かに糖度が高く、大邱のリンゴより美味しい。



讃慶楼(チャンギョンル)。青松沈氏の始祖である文林郎・尉衛侍承・青己君・沈洪孚の祭閣で、1428年に創建、1688年に修復した。





雲鳳館。1428年、郡守・河澹が、讃慶楼と同時に建築した客舎。




歴代群守の碑など。



松韶古宅(ソンソコテク)。朝鮮英祖の時に萬石の富を享受した青松沈氏・沈処大の7代孫の松韶・沈琥択が1880年頃、先祖の本拠である徳川里に移住して建築した古家屋。
伝統的な両班の建築様式である。





実際に沈氏の子孫が住んでおり、オンドルも焚いている。民泊で観光客も泊まることができる。
司馬遼太郎「故郷忘じがたく候」の沈壽官は、この青松沈氏が本貫である。














最後に訪れたのが、객주 문학관(客主文学館)。1979年から1465回にわたってソウル新聞に連載された金周榮(キム・ジュヨン)の大河小説「客主」は、朝鮮後期、市場の客引きから始まり、巨商に登りつめたチョン・ボンサムという男のサクセス・ストーリー。現在、ドラマ「商売の神ー客主2015」がKBSで始まったばかりだ。主演はチャン・ヒョク。




巨大な文学館。もと小学校だった建物をリノベーションしたもので、青松出身の作家キム・ジュヨンを中心に地元の作家、芸術家の作品を展示してある。




ちょうど作家キム・ジュヨン氏(76歳)本人がいたので、皆さん無邪気に記念写真を撮ったり、サインをもらうなど。小生はこの作家や作品に何の予備知識もなく、呆然としていたのであった。


せっかくの機会なので、三枝寿勝氏の「韓国文学を味わう」から引用。(第6章 「三国志演義」「水滸伝」愛好の伝統と大河小説)

 それから金周榮(キム・ジュヨン/1939~ )の『客主(ケクチュ)』(1979~84)と『禾尺(ファチョク)』(1991)が挙げられます。
 客主というのは褓負商や旅人たちが泊まる宿のことで、褓負商とは荷担ぎをして全国を回りながら売り歩く商人のことです。ですから、客主は宿でもあり、いわゆる卸商の役割もしていました。朝鮮は近代に至るまで車がありませんでしたから、すべての物は馬や牛に積んで歩くか人間が担ぐしかなかったので、歩く人間の役割が非常に大きかったわけです。褓負商は荷担ぎ商として全国を歩き回るのですが、逆に言うと情報収集などの役割を担っていますから、団結するとひとつの団体としての活躍をするわけです。そのため韓末には、大院君が自分の反対勢力・独立協会を弾圧することに褓負商を使っています。
 『張吉山』の場合は芸人が盗賊になり、『客主』の場合は褓負商や商人たちが、やはり同じように盗賊になるという話です。ですから、この2つは明らかに『林巨正』の系統の中で書かれた小説になります。


以上、この秋の踏査会レポートはこれにて終了。いよいよ冬になり、学期末が近づいてきた。