松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年11月19日木曜日

堤川(チェチョン)

この秋は計5回も踏査会(タプサフェ=日帰り遠足、史跡巡りバスツアー)に参加したので、そのレポート。群山(クンサン)は既に書いたので、2回目の堤川(チェチョン)から。

2015年10月18日(日)

忠清北道堤川(チェチョン)市は内陸の町である。忠州ダムの建設により渓谷の水をせき止めて作られた韓国内で一番大きい湖、清風湖が地域の中心にある。
文化観光都市、健康休養都市などと謳っていて、空気が良い、観光資源が豊か、漢方薬の博覧会をしたり、映画やドラマの撮影によく利用される等々、パンフレットには書いてある。

まず最初は朴達峠(パクダルチェ)。


1948年にヒットした「泣いて越えるパクダルチェ」という歌謡曲は、誰もが知っているらしい。
朝鮮時代の悲恋を題材にした歌が有名になり、観光地になったという。





男女の碑やらモニュメントがあちこちにあるだけの峠で、売店も休業中だし、「おー、ここが有名なパクダルチェ」とつぶやくだけの場所であった。






次に訪れたのが舟論聖地(ペロンサンチ)。韓国カトリック教会史上の聖地だという。
日曜で天気も良く、駐車場にはバスが何十台と並んでいる。
思えばこの日の紅葉は、この秋に見た黄葉紅葉の絶頂のひとつだった。
韓国ではカトリックを天主教 (천주교) 、プロテスタントをキリスト教 (기덕교) と言い分けることが多い。日本ではキリスト教という言葉を、カトリックとプロテスタントの総称だと思っているので、戸惑うことがある。
18世紀に韓国に入ってきたキリスト教は、今や韓国人の3割が信者ともいわれるほどの普及率である。この地は1801年の辛酉迫害のときにカトリック教徒たちの隠れ場所だったり、韓国最初の近代学校として知られる聖ヨセフ神学校があった場所だという。
大きな教会に入ってみると午前11時から始まるミサの直前で、たちまち千人くらいの人々で席が埋まってしまった。


昼食はカワニナの定食。今まで避けてきたような気がするが仕方がない。清流に住む小さな緑色の貝である。初めて食べたが、まずくはなかった。お腹が痛くなることもなかった。





堤川ガイドで最初に出てくる義林池(イリムチ)。韓国最古の貯水池だそうだが、大邱の寿城池(スソンモ)とあまり変わらないなあ、という印象。食堂があったり遊園地があったり。ゆっくり歩いて一周30分くらい。


チョンマル洞窟。韓国で最初に発見された旧石器時代の洞窟遺跡。突然険しい山歩きになってしまい汗だくに。


踏査会に一緒に参加した母と息子。洞窟の帰り道、コスモスの花が咲いていた。




長楽洞七層模傳石塔。新羅時代。長楽寺という大きな寺があった場所だが、礎石だけが残っている。



夕日が射してきた。最後に清風文化財団地へ。


団地というのも変な感じだが、ダムを作ることで水没してしまう村にあったさまざまな文化財、建築などを一ヶ所に集めて観光資源にしたということ。












団地には郷校、役所、民家など、43点の文化財が移された。寒碧楼からは忠州湖が一望できる。

以上、何の知識もなく訪ねた堤川の一日だった。

なんというか、全体的にとりとめのない印象であった。黄葉・紅葉だけは楽しめたのだが…

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