東城路入口の交番前でFさんと再会。嶺南大学中国研究センターの客員研究員、沙也可遺跡保存会事務局長など、幅広く活動する研究者で、大邱に住んで十年近くになる。Fさんにつきあってもらい、東城路のolleh(KT)に入り、有信カードを買い、iPhoneを登録・開通しようとする。ソウルのトニー氏にも助けてもらい、1時間くらいあれこれやってもらったが、小生のパスポート番号では認証が通らず、結局上手く行かなかった。5500ウォンの有信カードを買い、手続き書類の記入も済ませたのだが、残念ながらあきらめる。ソウルのパクジヨン氏とは連絡が取れず、大邱の店員たちも初めての経験だったようで、打開方法がわからない。韓国の通信事情は日々刻々と変わっているようだから、次回の訪韓の際に、再チャレンジしてみることにする。
Fさんと入ったのは、「ソウルサムゲタン」で、いつもお年寄りたちと来る店。土用の丑の日のウナギみたいなもので、韓国の夏は参鶏湯か補身湯と言われている。相変わらず、さっぱりとしたクセのない参鶏湯で、鶏肉の柔らかさにFさんも驚いていた。ビールと焼酎、サービスの人参酒。上の写真はこの店の定番、突き出しのタクトンチブ(砂肝の炒め)。直訳すると鶏の糞の家? 香ばしくコリコリして、酒のつまみにはピッタリ。サムゲタンは11000ウォン。鶏1羽まるごとペロリと食べて千円だと思うと、実に安くて美味な食べ物である。
Fさんはその後談論風発、繁華街の中心にあるGさんの日式店でも怪気炎を上げていたが、面倒なので省略。Gさんによると不景気は変わらず、次に来てもらった時にはこの店はないかもしれない、というのだが、いつも同じ台詞を聞かされているので、あまり驚かない。家賃が上がり、客足は減るばかりだという。8月末から始まる「テグ陸上」ではTBSのスタッフだけでも200人がやって来る由。仕出しを頼まれたが面倒なので断ったとか。
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