松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年4月20日月曜日

濫溪書院

墓参りの後は咸陽郡(ハミャングン) 水東面(スドンミョン) 院坪里(ウォンピョンニ)にある濫溪書院(ナムゲソウォン)へ。河東鄭氏の儒学者、鄭汝昌(정여창 チョン・ヨチャン 1450~1504)を祀る書院である。
先日、道東書院(金宏弻)に行ったばかりなので、朝鮮五賢所縁の書院を続けて訪問したことになる。


この人は鄭汝昌から14代目という解説員で、一行の鄭氏とはもちろん遠い親戚である。
次はお墓と、古宅へ。


 池谷面(チゴンミョン) 介坪里(ケピョンニ) の韓屋村の中にある鄭汝昌古宅。
11の建物が16~17世紀に建てられ、1984年重要民俗文化財第186号に指定。
家の門には由緒ある両班の名家であることを示す5枚の赤い扁額がある。規模が大きく、保存も行き届いた建物であった。
鄭汝昌も金宏弻も、燕山君の治世に起こった戊午士禍(ぼごしか)で配流となり、不遇のうちに亡くなったが、死後名誉回復が行われた。歴史を覗くと、朝鮮時代の政争の禍々しさに驚かされる。
今ソウルの青瓦台で起きている政争も、長い歴史の中の一コマとなるのだろうか。
こちらの鄭一族は、ふだん小生が目にしている大邱の韓国人とは人種が違うような、上品な物静かな人たちであった。

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