メモ代わりに、今年受けた授業と先生について。
1学期。
이수환先生 「한국의 문화재」(韓国の文化財) 書院の専門家。李朝時代の風習や階級制度など。一番聞き取りにくかった。出席して、話を聞くだけ。宴会は一度。
김기호先生 「한국의 언어와 문화」(韓国の言語と文化) テキストは、전소영 「한국어와 한국문화」 (韓国語と韓国文化)。日本語が例に出ると、ことごとくトンチンカンなテキストであった。学生があらかじめ割り当てられた章を要約し解説するという発表形式。
このようなレジュメを作って各自で発表する。小生の担当は「悪口の本質」で、日本語と比較しながら悪戦苦闘してレジュメを作った。キム・ギホ先生はサヤカの子孫、賜姓金海金氏だが、その話はあまりしなかった。サヤカのことは「ハラボジ」と呼んでいた。宴会は1回。
최동주先生 「한국학 특수분야연구」(韓国学特殊分野研究) テキストは、최윤선 「비판적담화분석」(批判的談話分析)。フランス帰りの女性言語学者の本で、フランス構造主義の用語が頻出するので歯が立たないかもしれないと警戒したが、辞書をひけばあまり難しくはない。広告や政治家の発言を素材に、社会的な発言や言語の特質・傾向を分析する内容。これは輪読し、ところどころ先生が解説する。語学堂で教えてもらったイ・スヒョン先生、ソ・ウナ先生と一緒。いきなり宛てられて1~2ページ読まされるのは辛かった。최동주先生とは授業の代わりに山登りをしたり、宴会も数度。嶺南大学には珍しいソウル大卒の先生だが、気楽なおっさんであった。
박승희先生 「인문기획과스토리텔링」(人文計画とストーリーテリング) 学部の補充授業で週に2回。先述した「防川市場ガイドブック」を提出した。韓国社会では、何かというと「ストーリーテリング」がどうのこうのと議論する。人文系の流行の概念らしく、今や各地の大学に「ストーリーテリング学科」なるものができている。박승희先生はちょっとスカシたお洒落系の人で、時々テレビなどにも呼ばれて街づくりやら文化やらを論じている。日本の話題などにも詳しい。
これは2015年11月28日に嶺南大学で開かれた「韓国日本思想史学会」秋季学術大会の様子。
2学期。
김재원(金在元)先生 「한국학현지조사」(韓国学現地調査) 金先生は、唯一、嶺南大学の先生ではなく、「嶺南仏教文化研究院」の院長。年齢は70歳前後? 月に一度、第3日曜日が踏査会なので、毎回参加した。
専門は中世史だが、古代史から現代史までなんでもござれの人。授業の内容は新羅・高麗時代の鐘の形式やら壁画遺跡の話やら、パワーポイントで作った写真や図表でわかりやすい。日本に対しても偏見がなく、気持ちのいいお爺さんであった。
죄재묵(崔在穆)先生 「동아시아신유가지성사」(東アジア儒家知性史) 小生の指導教授。筑波大学で博士号を取り、母校の嶺南大学の哲学科教授に。専門は陽明学。中央図書館長、独島研究所長、などなど多忙の人で、「韓国日本思想史学会」の会長も。
話は違うが、鈴木大拙、久松真一、和辻哲郎などの日本人の名前は韓国人には発音が非常に難しい。サシスセソ、ザジズゼゾ、タチツテト、ダジヅデドが入り混じるとお手上げなのである。
動物の「象」もうまく言えない。「ジョウ」になってしまうのだ。
이창언先生 「한국생활사연구」(韓国学生活史研究) 放學その1に書いたので省略。
정시열(鄭時烈)先生 「한국한문학의이해」(韓国漢文学理解) 学部の補充授業で週に2回。この授業が一番難しかった。テキストは李鐘建・李福揆「韓國漢文學槪論」で、この内容はだいたい理解できる(とはいえ、韻律やら詩文の形式やらは難解)のだが、わからないのは鄭先生のおしゃべりだ。冗談と雑談のマシンガントークで、板書はほとんどなし。学生たちは笑い続けるが、小生のみ理解不能という3ケ月が続いた。日によって異なるが1時間15分のうちの20%~60%くらいしかわからない。だんだん耳に慣れてきて理解度が増すかなと期待していたが、最後までトークはわからなかった。鄭先生をよく知るK君(日本語が上手な国語国文科の学生で、来春からは慶北大学大学院で漢文学を学ぶ)によれば、難解な漢文学を学生に親しんでもらうために、わかりやすい喩えやジョークを使って飽きないようにしているのだという。頭の痛い授業だった。
김상섭先生 「연구윤리」(研究倫理) インターネット授業。毎週アクセスして30分ほど聞き流せばそれで良いという授業。
황지연(黄芝燕)先生 「中国語初級」を月火水金の18時~18時50分、語学堂の入る建物の地下一階で習った。月曜日は大学院の講義があるので、火水金だけ。結果的に有効に時間を過ごせて良かったのだが、小生の頭脳には覚えた中国語を貯蔵しておく場所がなく、今日習った単語を明日忘れるという繰り返しだった。
1学期。
이수환先生 「한국의 문화재」(韓国の文化財) 書院の専門家。李朝時代の風習や階級制度など。一番聞き取りにくかった。出席して、話を聞くだけ。宴会は一度。
김기호先生 「한국의 언어와 문화」(韓国の言語と文化) テキストは、전소영 「한국어와 한국문화」 (韓国語と韓国文化)。日本語が例に出ると、ことごとくトンチンカンなテキストであった。学生があらかじめ割り当てられた章を要約し解説するという発表形式。
6. 욕설의 양상(様相) 발표자 : 묘엔이치로 2015.4.28
1) 욕설의 본질(本質)
욕설(辱説) : 悪口、ののしり、罵詈雑言、悪態 (일본어)
상대의 인격을 무시하고 그를 미워하고 저주하는 뜻이 담긴 모욕적인 말.
욕어(辱語) 욕언(辱言) 욕어는 처음부터 욕으로 만들어진 말은 없다. 대화 현장에서 어떤 말이든지 상대가 누구냐에 따라, 당시의 분위기가 어떠냐에 따라 욕설로 변질될 수 있다.このようなレジュメを作って各自で発表する。小生の担当は「悪口の本質」で、日本語と比較しながら悪戦苦闘してレジュメを作った。キム・ギホ先生はサヤカの子孫、賜姓金海金氏だが、その話はあまりしなかった。サヤカのことは「ハラボジ」と呼んでいた。宴会は1回。
최동주先生 「한국학 특수분야연구」(韓国学特殊分野研究) テキストは、최윤선 「비판적담화분석」(批判的談話分析)。フランス帰りの女性言語学者の本で、フランス構造主義の用語が頻出するので歯が立たないかもしれないと警戒したが、辞書をひけばあまり難しくはない。広告や政治家の発言を素材に、社会的な発言や言語の特質・傾向を分析する内容。これは輪読し、ところどころ先生が解説する。語学堂で教えてもらったイ・スヒョン先生、ソ・ウナ先生と一緒。いきなり宛てられて1~2ページ読まされるのは辛かった。최동주先生とは授業の代わりに山登りをしたり、宴会も数度。嶺南大学には珍しいソウル大卒の先生だが、気楽なおっさんであった。
박승희先生 「인문기획과스토리텔링」(人文計画とストーリーテリング) 学部の補充授業で週に2回。先述した「防川市場ガイドブック」を提出した。韓国社会では、何かというと「ストーリーテリング」がどうのこうのと議論する。人文系の流行の概念らしく、今や各地の大学に「ストーリーテリング学科」なるものができている。박승희先生はちょっとスカシたお洒落系の人で、時々テレビなどにも呼ばれて街づくりやら文化やらを論じている。日本の話題などにも詳しい。
これは2015年11月28日に嶺南大学で開かれた「韓国日本思想史学会」秋季学術大会の様子。
2学期。
김재원(金在元)先生 「한국학현지조사」(韓国学現地調査) 金先生は、唯一、嶺南大学の先生ではなく、「嶺南仏教文化研究院」の院長。年齢は70歳前後? 月に一度、第3日曜日が踏査会なので、毎回参加した。
専門は中世史だが、古代史から現代史までなんでもござれの人。授業の内容は新羅・高麗時代の鐘の形式やら壁画遺跡の話やら、パワーポイントで作った写真や図表でわかりやすい。日本に対しても偏見がなく、気持ちのいいお爺さんであった。
죄재묵(崔在穆)先生 「동아시아신유가지성사」(東アジア儒家知性史) 小生の指導教授。筑波大学で博士号を取り、母校の嶺南大学の哲学科教授に。専門は陽明学。中央図書館長、独島研究所長、などなど多忙の人で、「韓国日本思想史学会」の会長も。
授業の内容は儒教ではなく、中国・日本・韓国の禅仏教の展開に関わった歴史的人物の紹介。来年日韓で同時出版を準備しているテキストのゲラをコピーして6~7人で読む。日中韓英語、全部必要だから、原典までちゃんと読もうと思ったらとても時間が足りない。禅思想史の概略みたいな内容で、西田幾多郎や和辻哲郎のような京都学派ぐらいならともかく、見たことも聞いたこともないような日本人名がどんどん出てきて驚く。養鸕徹定(うがいてつじょう)、 忽滑谷 快天(ぬかりやかいてん)なんていう人物を初めて知った。
東アジア仏教史の名僧や思想家たちの教義や思想が手際よく整理されているが、本当にこれだけの膨大な書籍を先生は読んだのだろうか?話は違うが、鈴木大拙、久松真一、和辻哲郎などの日本人の名前は韓国人には発音が非常に難しい。サシスセソ、ザジズゼゾ、タチツテト、ダジヅデドが入り混じるとお手上げなのである。
動物の「象」もうまく言えない。「ジョウ」になってしまうのだ。
이창언先生 「한국생활사연구」(韓国学生活史研究) 放學その1に書いたので省略。
정시열(鄭時烈)先生 「한국한문학의이해」(韓国漢文学理解) 学部の補充授業で週に2回。この授業が一番難しかった。テキストは李鐘建・李福揆「韓國漢文學槪論」で、この内容はだいたい理解できる(とはいえ、韻律やら詩文の形式やらは難解)のだが、わからないのは鄭先生のおしゃべりだ。冗談と雑談のマシンガントークで、板書はほとんどなし。学生たちは笑い続けるが、小生のみ理解不能という3ケ月が続いた。日によって異なるが1時間15分のうちの20%~60%くらいしかわからない。だんだん耳に慣れてきて理解度が増すかなと期待していたが、最後までトークはわからなかった。鄭先生をよく知るK君(日本語が上手な国語国文科の学生で、来春からは慶北大学大学院で漢文学を学ぶ)によれば、難解な漢文学を学生に親しんでもらうために、わかりやすい喩えやジョークを使って飽きないようにしているのだという。頭の痛い授業だった。
김상섭先生 「연구윤리」(研究倫理) インターネット授業。毎週アクセスして30分ほど聞き流せばそれで良いという授業。
황지연(黄芝燕)先生 「中国語初級」を月火水金の18時~18時50分、語学堂の入る建物の地下一階で習った。月曜日は大学院の講義があるので、火水金だけ。結果的に有効に時間を過ごせて良かったのだが、小生の頭脳には覚えた中国語を貯蔵しておく場所がなく、今日習った単語を明日忘れるという繰り返しだった。
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