松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2012年5月5日土曜日

2012年5月2日(水)

泊まった全州コアリベラホテルは、今回の旅の中でも最高級のホテルだった。バスもトイレも西洋人仕様の大きな作り。朝のビュッフェでは海外から映画祭に来ている人々の姿も見かけた。1泊135000ウォン。

全州から扶余へは直行バスがなく、西大田へ出て、扶余行きに乗り換えなければならず3時間以上かかるという。鉄道を使うと、全州から論山まで行き、論山からバスかタクシーを利用する。
S君の提案で、タクシーで直行することになり、交渉の結果、7万ウォン。車は快適に全羅北道から忠清南道の穀倉地帯を走り、1時間半で扶余市内に到着。
朝、アリランモーテルに電話しておいたので、ホテルのアジュンマがにこやかに迎えてくれる。前払いで35000ウォン。


モーテルには何度も泊まったが、入口のビラビラもないし、部屋もまずまず。市外バスターミナルも近い。
まず、国立扶余博物館に向かう。




7世紀後半に滅亡した百済の発掘遺物を中心に展示してあるが、百済金銅大香炉という傑作以外は断片や小品、小さな仏像などばかりでスケール感に乏しい。写真は虎子(高さ25センチ。尿瓶だという)。
新羅に徹底的に破壊され略奪されたので、仏教美術の名品が完全な形でほとんど残っていないのだという。慶州の豊かな遺跡、文物とは対照的である。
百済史の説明の中に、日本との関わりも白村江の戦いのこともまったく触れられていないのにも首をかしげる。

(注:大邱のF先生によると、金大中・盧武鉉時代に、このような記述になった由)

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