松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2011年1月3日月曜日

2011年1月3日(月)

 朝7時にカオルーン・ホテルをチェックアウト。シャトルバスで空港へ。ランガムに泊まっていたAさん夫妻も同じバスに乗り込んできた。10時半発のJAL736便で帰国。新スカイライナーは40分で日暮里着。池袋経由で帰宅する。
 以上、6泊7日、マカオ・香港旅行終了。明日は秋葉原へ、i-phone関連の品を買いに行く。明後日からは会社。
 次回は3月、ソウル・大邱旅行の折に書くつもり也。

2011年1月2日(水)

 香港島のセントラルパークホテルから九龍のカオルーンホテルに移る。6泊7日の内訳は、マカオ4泊、香港2泊。泊まったホテルは5つ。

 Aさん、Tさんと「蛇のスープを食べよう」ということになるが、どのレストランでも「ない」と言われ、Tさんが首を傾げている。やむなく街角の屋台に毛が生えたような蛇専門スタンド店で蛇の羹を食べ、近くの「龍皇酒家」へ。ここでも蛇はないと言われたがお腹が空いたので遅い昼食。豚の皮、海老の湯葉包み揚げ、豆苗と塩玉子の炒め、ナマコとあひるのくちばし、豚のミンチ、海老の点心。午後4時、Tさんとはここでお別れ。Tさんはこれから電車で中国本土の東莞に向かうという。Tさんのおかげで珠海や香港競馬場を始め、自分たちだけでは行けない所に行けたし、多くの美味しい店にも連れて行ってもらえたことに深く深く感謝。タクシーの運転手さんとも競走馬のオーナーとも、出会い頭ですぐに冗談をかわし、楽しくおしゃべりを続けられる語学力。中国に関わることが好きで好きでたまらない、という積極性。競馬のためなら世界を飛び歩く好奇心と行動力。昨年会社を辞め、新しい生き方を始めたTさんの前途に幸あれと祈る。
 深水埗(サムスイポー)=香港の秋葉原へ行き、Aさんに助けてもらって、i-phone3GSを買う。4088HK$也。日本に帰ったら日本通信のシム・カードを買って使うことになる。とにかく香港人はほとんどの人がi-phoneを使っていたので、つい欲しくなってしまったのだ。
 今回の旅、最後の夕食はAさん夫妻とカオルーンホテル内の「龍逸軒」で広東料理。フカヒレと卵、あわびのスープ、鳩、越州家ロウ(酒偏に「良」。10年陳醸紹興酒)、焼きそばなど。お2人とご一緒に中国を旅するのもこれで何度目になるだろうか。初めてのマカオ、ほとんど初めてといっていい香港。今回も楽しい旅ができたこと、さまざまにお世話になったことに深く感謝。明日、Aさん夫妻はキャセイ航空で関空へ。小生はJALで成田へ。

2011年1月2日日曜日

屋台村の大宴会

 競馬場では8レースに爪皇盛水(Affluence of rain) 、9レースに傾力之城(Leading City)を出走させるオーナーのケニー・チョウ、レイモンド・チョウ、ゲイリー・リンさんたちファミリーに歓待され一緒にパドックに降りたり、JRAのMさんから馬券の買い方を教えてもらって数十年ぶりに競馬を楽しんだ。ハイセイコーの時代、20代の頃に取材で中山競馬場へ行って以来である。350ドルほど買って、当たりは100ドルほど。レストラン代は金さんがご馳走してくれた。香港の金持ち階級の優雅な休日に紛れ込んだ一日だった。Tさんは競馬好きが高じて世界の競馬場巡りをしている。山口瞳さんの「草競馬流浪記」の向こうを張って「世界競馬流浪記」みたいな本を書いてはどうかとハッパをかける。
 競馬が終わると、近くの禾○(「山」と書いて下に「大」と書いて「車」と書く。ウォーチェー)という街にある屋台村に集合。Tさんによればこの地域は本土から移民してきた低所得者層向けの大団地で、その中にいくつもの屋台村があるという。千人くらいが喧噪の中で食べまくっている、その規模に度肝を抜かれる。その中にある「陳根記」という店で、12名のメンバーが集まった。皆、Tさんの競馬仲間である。調教師、新聞記者、ガイド、レポーター、マネージャーなど、全員が香港競馬の関係者だ。12月30日「裕記」に来てくれた文さん、朱さんの2人も加わっている。浅蜊、鵞鳥、胡椒海老、わさびチキン、なすのフライ、青菜、魚のフライ、羊のリブ、味噌仕立ての羊鍋、お粥に焼きそば……etc. みんな陽気で楽しく、気のいい人ばかりで、いつも競馬が終わったらこんな風に屋台で盛り上がるのだそうな。ワイワイ飲み食いしながらも、ゲストのわれわれに常に気を遣い、酒や飲み物を奨めてくれる、そのホスピタリティ。Tさん曰く「香港の人々は金持ちでも貧乏人でもいつも楽しそうに暮らしている。そして皆、都会人なんです」。確かに中国本土でよく見かけるわがもの顔で無愛想な中国人とは全く別人種の人たちだなあ、と小生も実感。
 朝の弱肉強食早い者勝ちの飲茶から始まって、昼は優雅な競馬場で過ごすハイソな時間、夜は喧噪怒濤の大宴会、元日からかくも濃密で刺激とヴァラエティに満ちた一日を過ごすことになるとは思わなかった…。香港に宿を変えて良かった。このあとマカオに帰るのは辛かったであろう。



            総勢12名、元日から屋台村で盛り上がった

 

香港ジョッキークラブ

 タクシーで九龍半島沙田(シャーティン)にある香港競馬場へ。競馬ジャーナリストでもあるTさんのホームグラウンドだ。香港島から車で30分、郊外にある競馬場は白が基調のモダンなデザイン、ひろびろとした、スマートな構えであった。経営するのは、The Hong Kong Jockey Club 。返還前は The  Royal Hong Kong Jockey Club だったそうだ。案内されたのは4階の馬主専用レストラン。


 このレストランは、7レースに出走する「金碧旅程」(Irish Pearl)という馬のオーナーである金さんがTさんのために用意してくれたものだ。1人400ドルでビュッフェを自由に食べながら、第1レース(出走12:25)から第11レース(出走17:45)の時間まで寛げる豊かな雰囲気である。窓際の、レース場を一望に見渡すことのできる最高の席。JRA香港駐在のMさんも加わり競馬談義が始まって、急に香港の上流階級の世界に飛び込んだような気分になる。香港では週に2回競馬があり、水曜日は香港島の跑馬地(ハッピーヴァレー)でナイターが、日曜日は沙田、ということになる。



2011年1月1日(土)

 朝6時にホテル・ギアをチェックアウト。今日も泊まるはずだったが、料金で折り合いがつかず、元日から宿探しすることに。幸いTさんのホテルにインターネットで部屋がとれた。
 写真はマカオのフェリーターミナル待合室から見えた初日の出。
 香港に着き、Aさん夫妻、Tさんと合流し、威霊頓街にある「蓮香楼」で飲茶。元旦早々店内は超満員。やっと席に座れたが、女店員がワゴンで点心類を運ぶのを待ちきれず皆席を立ってワゴンに群がり持って行ってしまうので、奥に座った我々のところに来る前に売り切れてしまう。早い者勝ちというか、弱肉強食の世界で、おっとりと運ばれてくるのを待っている日本人は美味しいものを手にすることができない。
 香港でも歴史のある名店らしく、味は良かったが、次の店に移動することに。
「麥○雲呑麵世家」(○は、「不」の字の下に「大」。広東にしかない漢字)は、Tさんおすすめの香港一美味い雲呑麵の店。
 雲呑麵。麵のシコシコ感が素晴らしく、マカオの「黄枝記」や「祥記」より美味しく感じた。
         蝦子𢭐麵。これも「祥記」より美味い。麵の感触が魅力。