松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2014年12月10日水曜日

2014年12月10日(水)

韓国での今年最後の1日を過ごす也。

8日(月)、大邱銀行の嶺南大学支店へ合格証(インターネットで出力)を持って、大学院の登録金(入学金+授業料)を振り込む。
入学金  796000
授業料  3476000(前期)
学生会費・保険費 38000
奨学金  -1043000

合計3267000ウォン也。奨学金はTOPIK3級のため。4級なら授業料全額免除となる。
手続き後、すぐに「大学院登録金納付が完了しました」とメールが届いた。



この日は朝から数センチ雪が積もり、バスなどの交通はマヒ状態。日本語科のHさんは毎朝自宅前から学校までスクールバスに乗っているが、通常30分なのに2時間かかった由。カフェ「momo」で初めて話した赤毛のアメリカ人女性Lさん、韓医大で英語を教えているが、1時間近くバスを待っても来ないので本日は休講にしたとか。シカゴ出身、来年8月まで契約があるそうだ。彼女はよく見かける。同じシンデリ、ワンルーム村の住人らしい。

9日(火)、昨日インターネットで受験申し込みをしたTOPIK(1月18日、第38回)の受験料を郵便局で振り込む。40000ウォン、振り込んだ直後にメールやショートメッセージで振り込み完了の知らせ。昨日もそうだが、こういう仕組みは実にきめ細かい。

10日(水)、現代百貨店で日本土産(カカオトークのグッズやらセルカ棒)を買い、シンデリに戻ってワンルームを管理する不動産屋のK氏を訪ねる。通帳を見ると、11月以降、家賃の引き落としが行われていないのは何故かという問題。K氏曰く、おそらく引き落とし期間の契約が終了したためではないか(銀行と家主間)、来年韓国に戻ったら再契約をしましょうということになった。領収書をもらって4か月分の家賃を現金で預ける。

TOPIKの結果発表、アクセスが集中してなかなかつながらない。午後3時発表だが、前回は夜8時頃にようやく判明した。ところが今日は、午後6時前につながった。結果は、4級合格。

                  듣기        읽기        쓰기        총점

35회            48            46            33           127                 3급
36회            38            44            39           121                 3급
37회            50            52            54           156                 4급

 듣기 (聞き取り)   읽기 (読む)    쓰기(作文)    총점(総合点)
300点満点で、120点以上が3級、150点以上が4級、190点以上が5級、230点以上が6級。

最後の日に思いがけなく朗報也。4級には落ちたと思っていたので、次回の申し込みもしたのだが、これで1月18日の第38回を受ける必要はなくなった。有効期間は2年間なので、来年後期からの授業料は無料に、入学後の語学試験も免除になるそうだ。


防川(パンチョン)市場の象徴、金光石(キム・グァンソク)通りには今年5回通った。行くたびに新しいカフェやレストランができていて、若者や家族連れで賑わっていた。ここで豚足(チョッパル)や韓牛ステーキを食べるのもしばらくお預けだ。来年2月中旬、また戻ってくることに。

2014年11月30日日曜日

2014年11月30日(日)

語学堂の秋学期が終了。5級の授業はさすがに難しくなり、2級〜4級の時のような良い点数は取れず、アップダウンが多かった。ここまでと決めていたので必死に勉強したとも言えない。
水曜の夜、担任のK先生からカカオメールがあり、今期の点数を知らされた。小生の5級での成績は73.22点で、かろうじて合格していた。70点以上が進級点なので、6級に行こうと思えばまあ行けたのだった。




5級2班のクラスメートの進路は様々で、6級に進む者、嶺南大学に進む者、ソウルの大学や大学院に進む者、国に帰る者、主婦に戻る者 etc.
嶺南大学韓国語教育院で、1年間に習った先生たちの名前を記念に記す。


卞敬姫 ビョン・キョンヒ 변경희
洪京和 ホン・キョンファ  홍경화
徐銀那 ソ・ウナ 서은나
金美環 キム・ミギョン  김미경
柳知延 ユ・ジヨン  유지연
李受炫 イ・スヒョン  이수현 
權智賢 コン・ジヒョン  권지현 
金美羅 キム・ミラ  김미라
宋英承 ソン・ヒョンスン  송영승
汀 チョン・ヒョンジョン  정햔정 

2014年11月17日月曜日

1年が過ぎて

韓国で暮らし始めたのが昨年11月末からだから、ほぼ1年が過ぎた。語学堂の授業も今週が最後で、週明けに期末試験があって、秋学期も終了となる。
5級の授業はソウル大学のテキストと、TOPIK対策授業の2本立てで、やはり忙しい詰め込み授業だった。担任のK先生は蔚山出身で30代半ばか。この語学堂で、1年間で10人の先生に習った。皆女性でそれぞれ個性もあり優秀な韓国語教師である。自慢にはならないがこの10数年で合計20人以上の(30人くらいかも)韓国人の女性に韓国語を教えてもらい、男性は(ほとんど顔も名前も憶えていない)わずか1人か2人である。概して、ハキハキ、テキパキ、優秀な女性教師ばかりであった。全然上達しなかったのはひとえに自分の責任である。
残念ながら、最後のK先生だけは、小生にはダメだった。話すことの6割か7割くらいしか、わからないのである。早口でしゃべりっぱなしなのはいいとしても、ポイントをつかめないダラダラトークなのである。家族の話、友人の話、夫の話など、話題は豊富で演劇的な状況説明の例文も多く、クラスの大部分の女性たちは聞き取れて冗談に笑っているけれど、小生にはついていけなかった。副担任のS先生の話は95%以上理解できるのだから(授業もS先生のほうがずっと上手い)、この差は何だろうかと思ってしまう。




これは、今期の授業で試みた自主製作映画のポスター。携帯電話の動画カメラで撮影した、お遊び学芸会のようなものだ。5組2班は2チームに別れ、男3、女3の我々は「鬼神現る」というホラー・コメディ。ストーリーは凝っていたが演技力不足で時間をかけたわりに面白くない。女7名のチームは「大丈夫、精神病だから」という危ない内容で、ガールズラブ的、即興的、変態的ないい加減さが結構面白かった。たまたま編集できる人やポスターをデザインできる人がいたから良かったけれど、携帯電話だけで映画を作れというのはあまりに適当すぎて、今でも首をかしげる、思いつき授業。学生たちの負担は大きかった。せめてカメラやスタジオ、編集機器くらいないと、映画なんて無理である。


11月7日、ソウルの広蔵市場に1年ぶりに出かけて 간청엽 (牛レバ刺しとセンマイの盛り合わせ)に挑戦・・・金曜夕方とあって、芋を洗うような大混雑でユッケ通りの店には入れず、通りを離れた何でもありの大型店へ・・・あまりに不味くて途中で放棄。こういうのは新鮮度が命なのだ。特にセンマイはひどかった。12000ウォン。広蔵市場も観光客でめちゃくちゃな混雑ぶりに、座る気をなくして、いったん明洞のホテルに戻る。口直しにピンデトックを食べたくて、歩いて鐘路へ。


歩いて10分、열차집(ヨルチャ[列車]チブ)はすぐ見つかった。6年ぶりである。前回は再開発で移転する前の店だった。店構えが以前よりは風情に欠けるが、マッコリだけでも10種類という、渋いアジョシ向けの居酒屋である。広蔵市場の油まみれピンデトックとは違って、あっさりとした味わい。他にもメニューは多く、再訪したいものだ。ピンデトック10000ウォン、マッコリ3000ウォン。



名店「里門ソルロンタン」に3年ぶりに寄ってみた。味は・・・普通かな。昔は何でも珍しくておいしいと思ったのだが・・・。7000ウォン。



11月8日、仁寺洞の 여자만 (汝自湾)という全羅道料理の店。初めて目にするような珍しい料理が多かった。有名店らしいが、ご馳走になったので値段はわからない。いつも満席だとか。



自宅近所の人気店 동궁가들 、プルコギ食べ放題1人前12000ウォン。田んぼの中の一軒家だが、嶺南大学の学生たちがグループで来る店だとか。味はまずまず。アジョシ3人で9人前をたいらげ、ビール4本、マッコリ1本で、5万ウォンくらい? この日はGさんにご馳走になる。


週に2回くらい昼食を食べる学内の「선향재 善香斎」。昼定食5000ウォン。主に教職員向けの食堂だが、気が利いたものを出すので、授業帰りに寄るようになった。これは鶏のスープだが、とても美味しかった。

2014年11月4日火曜日

石窟庵 芠皇寺

仏国寺から石窟庵までは山道を8キロ、過去2回はタクシーで登ったが、今日は12番バスに乗ってみる。1時間に1往復のこのバスも1500ウォン。登山服姿の賑やかなアジュンマたち、どこかの教会のシスター2人、中南米系のカップル、広東語を話す中国人(おそらく香港)等、平日とあってのんびりしている。







山門から石窟庵までの山道、10分か15分くらいの参道だが、8年前、初めて来た時の凍えるような寒さを思い出す。登っていると汗ばむ一方で、この参道の日陰は意外に寒さがしみてくる。地形などの気象条件なのか、なんだか不思議な道である。この参道にはちょっと紅葉を期待していたのだが、たいしたことがなかった。日本海に近い山並みの中に紅葉黄葉の絶景ポイントがあるそうな。




石窟庵は相変わらず工事中なので、ガラス越しに眺めるだけ。仏像の後ろに回り込んだり、周囲の四天王、十大弟子、観音菩薩など、こまかな部分を楽しめないので、つまらない。そそくさと降りてきたら、ほかに見るべきものもなし。さっさと参道を降り、1時間で十分だった。午後2時発の仏国寺行きに乗り込む。仏国寺前からはまた11番市内バスに乗り、普門団地等のリゾートホテルや遊園地の地帯を過ぎて、初めての芠皇寺(본황사 プンファンサ、ブヌファンサ)へ。





新羅時代、善徳女王3年(634)に建てられた石塔は、七重または九重の等だったと推測される。1915年に朝鮮総督府が解体・修理を施し、三重の塔を再建した。予想通り、小さく素朴なたたずまいに好感を持った。他の寺は入場料4000ウォンだが、ここは1700ウォンとつつましい。


最後はまたチョンソンデに立ち寄って、慶山に戻った。秋晴れ、風もなく、穏やかな1日也。

秋の慶州

2014年11月4日(火)

快晴が続くので、今日は語学堂をさぼって、慶州へ紅葉を見に出かけた。5度目の慶州だが、1人で行くのは初めてだ。タクシーに乗らず、すべてバスに乗るのが今日のプラン。朝9時45分、嶺南大学前から慶州行きのバスに乗り、約1時間、4400ウォン。慶州市外バスターミナルに着くと、市内バス11番に乗り換えて仏国寺までは約40分。慶州市内のバスは現金だと1500ウォン均一で、やや高めの設定? 仏国寺に来るのは3度目だが、1人で来るとまた感じが違う。あれ、こんなに坂を登ったかな?等、記憶というのは曖昧なものだ。








2014年10月26日日曜日

鶏龍山・新元寺

霧が晴れて、上林公園の公園にも明るい秋の陽射しが差し込んできた。空気が特に美味しい。1時間ほど散策してからバスに乗り込み、今日のメインである鶏龍山に向かって高速道路を北上する。途中の山々、紅葉・黄葉が延々と続いて、バスの窓からの眺めを満喫。バス内では宴会も始まり、何度も焼酎を勧められたがこの間の悪酔いを思い出し固辞する。
忠清南道にある鶏龍山・新元寺(シンウォンサ)は、甲寺(カプサ)、東鶴寺(トンハッサ)ほど有名ではないが、鶏龍山3大寺の1つ。百済時代の651年に創建された。












この寺に来たのは書道会に参加するお坊さんの紹介。山門では小太りで血色の好い寺主のお坊さんが我々を迎えてくれる。見学は後回しで、早速精進料理をふるまわれた。もちろん酒はなくて、キムチと山菜とご飯と餅。酒飲みのメンバーは物足りなそう。蝿が多いのに驚く。こんなに蝿を振り払いながら食事をしたのは初めてだった。そそくさと食事を済ませ、外の炊事場で食器を洗い、大雄殿、中獄檀などを見学したあとで、お坊さんの講話を聞く。「一期一会」という平凡な内容だが、それなりに皆満足したようす。山門を降りると少しだけ食堂や土産物屋がある。アジョシたちはたまらずマッコリを注文して小宴会が始まる。アジュンマたちも飲める人は集まってきた。「鶏龍生マッコリ」は良く冷えていて美味い。全体的に、地味で素朴な寺という印象である。意外なことに、期待した紅葉・黄葉には少し早かったらしい。南の咸陽・上林公園の方が紅葉は進んでいたのだった。






だいぶ日も暮れてきた。忠清北道永同郡の月留峰(ウォルリュボン)という、中国的な景勝の土地にちょっと立ち寄って、大邱へ戻る。バスに乗っている時間の方が長いような、せっかちにあちこちと回る1日だった。Kさんも「もっとゆっくりお寺を見たかったのに」とぶつぶつ言っていたが、概して韓国人は「パㇽリ、パㇽリ」、早く早く、せっかちで、食事をするのも早い。普段小生は食べるのが早く、日本では周りを見ながら後半スローダウンすることが多いのだが、韓国人と一緒だとそんな心配はいらない。
大邱へ向かうバス内、後ろの方では歌と踊りが始まった。高速道路で1時間あまり、ダウンロードしたノリノリの歌謡曲で、5、6人が歌ったり、踊ったり、手を打ったりの大騒ぎ。前の方の人たちは知らんぷり。書道会の旅行では、いつもの光景だという。Kさんに「日本だと運転手が逮捕されちゃうね」と言うと、「韓国でも見つかったら捕まります」と苦笑い。こういう風景は、いくら事故のたびに「安全」を政府やマスコミが唱えても、簡単に変わることはないだろう。ま、いいんじゃないの、というのが小生の感想也。
大邱へ戻り、牛肉のクッパ、プルコギなどを食べて解散。1人3万ウォンというのは、ずいぶんお得な旅行であった。アジョシたちの日常会話は相変わらずほとんどわからない。時々は何を話しているのかわかるのだが、冗談を言ってどっと受けるような場面では隔靴掻痒の感がある。