松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2012年10月31日水曜日

故郷の秋

10月28日(日)、札幌のホテルをチェックアウトして、スーパーカムイで滝川へ戻る。弟が迎えに来てくれた。
滝川発全国区のニュースにはこの数年ロクな話がない。いじめ自殺。生活保護費の不正受給。困窮姉妹の凍死…。
横綱白鵬が観光大使となって「白鵬米」なるブランド(中身は普通のユメピリカ米)を立ち上げたのは、久しぶりに明るいニュースかも。


弟に聞いたのだが、大政綾(おおまさ・あや)というタレント・女優が滝川出身で、今や人気絶頂なのだそうな。姪が通った高校の1、2年上にいたという。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%94%BF%E7%B5%A2



それはともかく、弟の推薦する、図書館やTSUTAYAを一緒に見て回る。これは、新十津川町図書館。ゆったりとした開架式で、新刊本もよく揃い、使い勝手がよさそうであった。


滝川市の中心は典型的なシャッター通りで、商店街は壊滅状態。
トップヴァリュー、JUSCO、洋服の青山、TSUTAYA、ユニクロ、といった大型郊外店が国道沿いに林立する、日本中どこにでもある風景となっている。
個人書店もほとんど潰れ、弟はもっぱら図書館とTSUTAYA、ブックオフで本を探している。



巨大ショッピングモールの中にあるこのTSUTAYAをのぞいてみると、映画のDVDなど、なかなかの品揃えで、監督コーナーには、小津・黒沢は当然だが、市川崑、大島渚、吉田喜重、寺山修司といったあたりまで、すべての作品が並んでいた。


ブックオフの中には、ハードオフ(家電製品)、ホビーオフ(おもちゃ、ゲーム等)まであって、衣類から楽器、日用品に至るまで、広大な建物の中に、膨大な中古品が売られていた。



石勝線が出来て、札幌から帯広・釧路方面へ行く列車は滝川を通らなくなった。
「交通の要衝」と言われたのは遠い昔になりつつある。
日曜の夜、暗い、寂れた駅前で営業する「美食工房 座笑」で、同窓会。

http://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010705/1035807/

小学校・中学校の同期生9人が集まる。皆と会うのは10年ぶり。
この店は昨年できたばかりらしいが、まずまずであった。
10年前に集まったときは「漁火」(いさりび)という、どよーんとした暗い(?)居酒屋だったことを思い出す。
2次会はスナックでカラオケ。曲を探すのにもう本はなく、タブレットみたいなもので予約する。しかし、お目当ての曲が見つからない(収録曲の少なさ)のにはちょっとがっかり。
こちらも皆還暦だが、やはり若々しい。
来年は温泉旅行でも計画しようと理容院を経営しているKさんが提案して、お開きに。

帰宅途中、タクシーが実家敷地内の溝にはまって大騒動。JAFを呼んで救出してもらう。

2012年10月29日月曜日

還暦同窓会

同窓会のために帰郷する。札幌で2つ、滝川で1つ。


札幌のホテルで行われた高校の同窓会。高等女学校時代から80数年がたち、この同窓会も40年続いているそうだ。
小生、出席したのは初めて也。300人以上が集まる。
司会は高校の同期生、STVの人気アナウンサー、工藤準基。
来賓として来た滝川市長は2年後輩だった。


同窓会のあと、同じ会場で昭和46年卒業の同期会が開かれ、約60人が集まる。
卒業以来、42年ぶりに会う人がほとんどだが、消息などは聞いているので、それほどの衝撃や懐かしさはない。
すぐに誰だか思い出せる人、名前のカードを見てやっと気がつく人、さっぱり思い出せない人など、さまざま。


北海道在住者が50名くらいで、東京や海外からこの日のために駆けつけた者が10名。皆、還暦というところは同じだが、男女とも思ったほど老けてはいない。この写真は2次会で行ったススキノのスナック・バー。
同期生300人のうちの60余名だが、仕事、再就職、孫の世話、闘病、介護、趣味の話など、人それぞれの人生を語り合ったはず。喧噪のうちに時間が過ぎ、期待したほどのドラマチックな何かがあったわけではない。
この日出席した60名のうち、夫婦が3組。
小中高と一緒だった女性と42年ぶりに同じテーブルに着いたが、垢抜けしていて初めのうち誰だかわからなかった。女性の方が風貌は変わるのだろう。

2012秋 実家風景

 10月27日(土) 北海道砂川市S町


過疎が進む地方都市の郊外風景。


実家の売った土地に建つゴルフ練習場。


道路だけは縦横無尽に造られたが、ほとんど人も車も通らない。



遠くに見えるのはピンネシリ。




S町の中心にある石山の紅葉が美しい。



昔、「灌漑溝」と呼ばれていた用水河川。これは名前のない橋だったが、「創流橋」と名前がついていた。何人もの子供が川遊びをして、流されて死んだのは遠い昔の話。






国道12号線。巨大パチンコ店、車のディーラー、農業機械の展示場など。

2012年10月21日日曜日

チャイナハウス


10月20日(土)、幡ヶ谷「龍口酒家」(チャイナハウス)








3枚目の写真はピントがあっていないが、金華ハムと鯛が入った、仏跳墻( ファッチュウチョン)みたいなスープ。
5枚目は豆腐の南乳炒め。
莫言氏のノーベル賞受賞祝賀という名目で、10名が集まる。
約2ヶ月ぶりにお酒を飲む。白酒を4杯。体が驚いたのか、発汗が止まらなかった。
糖質制限ダイエットのため、紹興酒や最後の炒飯、里麺は遠慮しました。

2012年10月8日月曜日

2012年10月8日(月)

3日目にして朝から快晴。秋日和である。アトリエ、母屋を点検して、朝9時に大泉を出発。南アルプスがくっきりと見え、山頂に雲がふわりとかかっている。途中までは富士山を前方に眺めながら、中央高速を走る。

 
普段なら、談合坂で一休みしてから、東京に戻るのだが、今日は勝沼インターで降りる。知人に紹介してもらったぶどう園を訪ねた。

赤坂園 http://www.akasakaen.com/


試食して、10種類くらいある葡萄の中から、甲斐路(手前左)、翠峰(手前右)、ウィンク(奥左)、種なしピオーネ(奥右)の4種類を購入。3700円也。
休日で天気がいいが体育の日、運動会などの行事が重なり、ちょっとお客さんは少ないかもしれませんね、と店の人。
この農園は、7月から8月が桃、9月から10月が葡萄の季節で賑わうという。
今年は暑かったのと天候に恵まれたので、葡萄は豊作、甘みも十分で、出来はいいそうだ。
葡萄を試食して果糖をたっぷり体の中に取り込んだせいか、体調が良くなり、頭もすっきりして帰路につく。
 

2012年10月7日(日)

夜半は雨が降っていたが、いつものように朝から晴れる。
今回 iPad を持ってきて、docomo の携帯電話でテザリングをする。この大泉の通信環境のせいなのか、この携帯の機能の限界なのか、Youtube はぼけぼけで、たびたび中断するし、画像をアップするなどがうまくいかない。ニュースを読んだり、検索をする程度のことには支障はない。




平山郁夫シルクロード美術館へ。隣の甲斐小泉駅前にあるこの美術館は2004年にオープン。平山氏は2009年に逝去。なぜこの地にできたのかはよくわからないが、駅前の広大な土地に、道路をまたいで駐車場からレストランまで、予想以上の規模である。建物のデザイン、構造も大掛かりで、無人駅の甲斐小泉駅駅前は、ほとんどこの美術館に占拠されていると言っていい。9000点の絵画、彫刻、工芸品を所蔵している由で、入口すぐに展示してある仏像やら仏塔もインドや中央アジアなどから運んできたもので、英国博物館のことをちょっと連想した。よくこんなに買ったものです、と夫人が紹介ビデオの中でつぶやいていた。平山氏の死後、公益法人にしたのは賢明な財産管理であったことだろう。


陽射しが暖かくなるかと思ったが、曇りがちで昨日より寒い。ひまわり市場に寄り、郵便局のポストに絵葉書を投函、戻ってきて昼食。アトリエの掃除、風通し。糖質制限ダイエットをやっているせいか、絶えず軽い頭痛に悩まされる。サラダとハムばかりの単調な食事にも閉口する。禁酒して一ヶ月。お酒はあまり飲みたいとは思わないのだが…。

Yさんに電話。クローゼットに黒いパンツがかかっているので、送って欲しいと昨日電話がかかってきた。黒のパンツは3本あり、どれだかわからないので、全部スイスに送りますよという内容。長塚節の「土」も読みたいとのことで、amazon で早速購入。


曇り空で出かけるのが億劫だが、今日は高根の湯へ。八ヶ岳広域農道、通称レインボーラインを走る。小生が一番この辺りで好きな道だ。夕日を浴びた畑や田圃が美しい。刈り入れたばかりの田圃と、刈り取る寸前の黄金色の田圃が自然のコントラストを生んでいる。紅葉前の緑も輝いていた。

夕食はサラダ、卵焼き、ハム、冷奴、パンをひとかけら、牛乳、チーズ…食べ過ぎてしまった。

2012年10月6日(土)

2泊3日で、また大泉へ。東京には残暑のかけらがあり、短パンとTシャツで運転してきたが、さすがに早朝の大泉では寒すぎる。Kさんから山荘の鍵を預かり、世間話。昔からこのあたりには何故か新興宗教の団体が移住したり集まってくることが多い、という話。Sという仏教系の新興宗教の本部が少し北の地域に建設中で、中身はほとんど印刷工場だとか。ブラジルでも勢力を伸ばしており、5ヶ国語で新聞だかパンフレットだかを制作する本部だという。幹部たちの家もどんどん建っているという。昔、白装束のパナウェーブとかいう宗教団体が問題を起こしたこともあった。風水ではないが、この辺り、パワーが良いというか、土地から生まれる磁気のようなものが、宗教関係者にピンとくるらしい。


例によってまずリゾナーレへ。丸山 珈琲で豆を買い、サービスのカプチーノを飲む。夏の喧騒とは違い、人出もぼちぼち。ピーマン通りの建物にからまる蔦の葉も色づき始めて、秋野菜や葡萄を売る店が並んでいる。



ひまわり市場とハム日和で食料の買い出し。主屋とアトリエの風通しと掃除で汗をかく。昼寝をしようかと思ったが、「むかわの湯」へ行くことにする。


パノラマの湯や高根の湯と違い、むかわの湯は源泉だという。カーナビに住所をセットして訪ねてみると、約30分で到着。デイサービスセンターやゲートボール施設と併設された武川町の健康温泉ランドである。中に入ってみると、こういう建物はどこも似たような構造である。男湯、女湯、休憩所、売店、マッサージ室、ロビーでの展示など。ここには露天風呂があり、沸かしてはいたが泉質も温泉らしい体感があった。浸かっていて、指先にもすぐ皺ができる。鉱泉でぬる目なのも、高めの檜風呂も良かった。






ちぎれ雲、うろこ雲、青空に秋の雲がひろがり、トンボがじっと枝先に止まっている。露天風呂で、とうとう10月まで来たか、と安堵の気持ちにとらわれる。