松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2011年12月27日火曜日

2011年12月25日(日)

朝11時、ホテルのロビーにLW先生、CF先生。CC先生は昨日お腹をこわした由で欠席。お年寄り3人と知り合って、小生はこの4年間に都合8回訪邱したことになる。皆さん、敗血症やら初期の胃ガンやら帯状疱疹やら、病気と闘いつつ、元気である。小生と会う以外、日本語を使う機会は少ないだろう。心なしか、皆さん、少しずつ下手になってきたような気がする。お歳のせいもあるし…。






LW先生の車で、大邱の周辺もあらかた廻っており、特にどこに行こうというアイデアもない。何となく八公山(パルゴンサン)で昼食を、ということになった。高麗の名将・申崇謙将軍のモニュメントから少し登ったところにある、名もなき食堂へ。アジュンマがストーブにあたっておしゃべりしている不景気な店に入って、牛の焼き肉を食べる。不老マッコリを2本。国産韓牛だそうだが、正直、あまり美味とは言えず、いったい何のためにここまでドライブして来てこの店に入ったのだろうか? 謎である。 LW先生は昔一度来たことがあると言うのだが…。サービスしてくれたアジュンマは中国吉林省から出稼ぎに来ている朝鮮族の中国人。彼女の身の上話を聞いたり、言葉の話、政治の話ほか、のんびり雑談。お勘定は3万ウォンで、CF先生が払い、アジュンマに1万ウォン、チップをあげていた。

市内に戻って、チョン・インソク女史が経営する「美都」喫茶店へ。ここも何度目か。大邱の中学・高校の校長を務めたような老人達のサロンである。女性もちらほら。大邱へ来た文人達の「美都」を讃える書が壁に所狭しと飾られている。全斗煥大統領が立ち寄ったこともあるらしい。店の中には漢方を煎じる匂いが漂い、黒く苦い「薬茶」をいただく。足元は寒く、皆オーバーを着たまま、談論風発、ゆるゆるした時間が流れていた。山盛りのお茶受けは、懐かしい形のせんべいだ。うーむ、この素朴な味は子供の頃以来だろうか。

LW先生、CF先生に別れを告げ、また来年お邪魔します、と握手をして寒風の街を歩く。何だかなあ…何だか夢がしぼんできたような…季節のせいだろうか、F先生と同じような問題を抱えそうな予感のせいなのか…夕方の暗く寒い街を歩き、東亜百貨店の地下でキンパブを買って、ホテルに戻る。少し風邪気味でもあり、サウナやマッサージに行く気力も湧かず。



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