松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年11月24日火曜日

永川(ヨンチョン)

2015年11月14日(土)

C先生「韓国漢文學理解」の体験学習。慶尚北道永川へ。この秋では一番近場のバスツアーだった。大学院ではなく、学部のクラスなので20代の若者たちと一緒。


 11時に出発したバスは30分で沿線の中華料理店へ。ジャジャンメンないしはチャンポンを食べてから、永川へ向かう。
この日の旅は大学の授業なので無料だが、事前に個人情報開示同意書やら保険用の書類を2枚も提出させられた。セウォル号の事件や浦項の体育館の倒壊事故やらがあり、学生を率いて旅行をする場合、こういう準備をするようになったとのこと。万が一事故が起こった時のための用意なのだろう。


最初に見学したのは臨皐書院(りんこうしょいん)。高麗末の儒者、鄭夢周(チョン・モンジュ 1337 ~1392、号は圃隠)を祀っている。 









鄭夢周は教育にも力を注ぎ、多くの弟子を育成したので、「東方理学之祖」と呼ばれた。李氏朝鮮を開こうとする李成桂と対立したために善竹橋で暗殺された。






次に向かったのが、道溪書院。朴仁老(パク・イノ 1561~1642)という詩人を祀っているのだが、十分な予算をかけて立派な施設となっている臨皐書院と比べると、かなりみすぼらしく、荒れている。






彼は文官でなく武官で、壬辰倭乱にも参加したが、引退して清貧な暮らしの中で漢詩を書き、愛国詩人として名を遺した。



鄭夢周と朴仁老。漢詩人として著名な2人の書院を訪ねたのは、漢文学を学ぶ学生のための課外学習のはずなのだが、事前に何の予習も告知もない。ただ永川に行くぞ、というだけだったような気がする。
彼らが世に残した漢詩のコピーが事前に配られるでもなく、ただバスに乗って、現地で漫然と解説員の話を聞くだけの一日であった。

今こうやってブログに書くために調べたので、やっと全体像がつかめたのだが、いつもこんなもんなのであろうか?






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