松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年3月25日水曜日

新学期あれこれ(2)

大学院は年間2学期制で、2015年は、3月2日~6月16日が前期(Spring Semester)、9月1日~12月17日が後期(Fall Semester)となる。

韓国学科は総勢10余名。一つの講義に参加する学生は、小生のような修士課程1期(1、2、3、4期と呼ぶ)の者から博士課程4期の者までが、それぞれの履修の過程が違うために一緒になる。
火曜日の午前、김기호先生の「한국의 언어와문화」(韓国の言語と文化)では、小生以外は全員博士課程で、「あなたは何期ですか?」「3期です」「最後(4期)なのよ」等の会話がある。春でも秋でも、どの学期から始めてもいいから、入学も修了も皆ばらばらの季節なのだ。
日本でも9月入学の制度が始まったらしいが、1年単位の考え方に慣れている小生は最初とまどった。

わかってきたのは、韓国学科10余名のうち、外国人は3人。修士課程は小生とベトナム人のN君のみ。もう1人の外国人はKさんで、ハルピンから来た朝鮮族中国人。30代前半で、韓国人と結婚して韓国籍となり、7歳の娘がいる。ネイティブではないが、もう韓国人だしかなり流暢に話す人で、指導教授も同じC先生だった。
ベトナム人のN君は、嶺南大学の学部に1年間在籍したことがあるそうで、20代前半か、なかなかの好青年。
他の皆さんは、パンソリを研究しているHさん(30代半ば?)以外は、40代、50代の男女ばかりで、これが一番驚いたことであった。
お坊さんも2人いる。50代の男性と、尼さん(京都の高校に1年留学していたそうできれいな日本語を話す。彼女も30代か?)である。
一人一人の職業や経歴、大学院で学ぶ理由などは、おいおい判明していくだろう。

もうひとつ驚いたことは、金曜日の午後、최동주先生の「한국학 특수분야얀구」(韓国学 特殊分野研究)の講義。ここにも10名前後の学生が集まるが、昨年語学堂で韓国語を教えてもらったS先生、L先生と一緒に学ぶことになったのだ。2人とも韓国語教育学科から聴講に来ていて、S先生は博士課程の2期、L先生は修士課程の3期だという。
S先生、L先生と小生とでは韓国語の能力、千倍くらい差があると思うのだが、同じ大学院の学生となって、同じ授業を受けることになるとは……と言うと、S先生は「よくあることなのよ」とあっさりしたもの。
確かに、1年間韓国語を学んでから大学院に進むという小生のような外国人学生は多いだろうから、あまり驚くことではないのかもしれない。それにしても、この学力、理解力の差では…と先が思いやられる。

韓国では、博士号を取得することでステップアップしたり、就職で優位になるということは聞いていたが、大学院でこのように多くの社会人を見ると、その実感がわく。
大学で教えるためには今や博士号取得が必須だというから、S先生やL先生も語学堂の教師職に飽き足らず、博士号をとってより上位の学校や大学の教師になりたいということだろうか。

ちなみに、嶺南大学大学院に通う外国人は約100名で、やはり7、8割は中国人。語学堂で一緒だった数名も名簿で見かけた。
どうやら大学院で日本人は小生1人であることもわかった。
最年長の学生であることもきっと間違いなかろうと思う。何となく、心細いというのが、スタートの実感である。


0 件のコメント:

コメントを投稿