松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年10月10日土曜日

映画「オデッセイ」


映画「オデッセイ」(原題は「MARTIAN」、韓国では「마션」)を観た。
日本では来年2月公開。アメリカと韓国では公開されたばかり。
英語を聞くべきかハングルの字幕を見るべきか、どっちつかずで困ったが、細部の議論はともかくストーリーは単純なので、そう難しくはない。
火星基地にたったひとり残された主人公マーク(マット・デイモン)を、NASAが数年がかりで救出するという、結末は誰にでも想像できるシンプルなストーリー。


監督はリドリー・スコット。
火星探検隊が嵐に巻き込まれて宇宙に脱出、その際マークは事故に遭い、死んだと思われていた。生き延びた彼は火星でたった一人サバイバルを続け、NASAとも通信が復活し、彼を救おうとする数年がかりのプロジェクトが始まる。
この映画にはUFOもエイリアンも超能力も登場せず、徹底した(宇宙では、火星では、こうであろうという)リアリズムなので、火星の風景やらサバイバルの詳細、ロケットや宇宙船の内部まで、その映像が一番の見どころである。
無重力の宇宙船内部を自由自在に泳いで移動するパイロットたちの様子を、どのようにして撮影するのだろうか? 進化したハリウッドのSF映画、そのリアルな演出はセットと特撮とCGの相乗効果なのだろうが、あらためて驚かされる。

火星チームの隊長は、ジェシカ・チャステイン。


彼女も大人気女優となった。


最初に見たのは「ゼロ・ダーク・サーティ」で、華やかな美人ではないし、何だか陰気な印象がしたのだが、いつの間にか独特の魅力を感じさせる存在になった。
宇宙飛行士の役もやはり似合わないと思うのだが、マット・デイモンの次にキャスティングされたというから、それだけ評価が高いのだろう。

火星の大気圏外に飛び出してきたマークを、宇宙船から手繰り寄せて、捕まえるという結末は、その理屈(特にどうして火星にロケットが残っていたのか)が、英語のヒアリング能力とハングル読解能力の不足のために ????? 理解できず。
 NASAの天才技術者が考え出した、限りなく無謀なワンチャンスに成功して生還を果たすのであるが、生還しなければ映画として成立しないから、ひどいネタバレというほどではないだろう。
遥かな火星からたった一人で主人公が生還を果たす、その過程を、いかに映像としてリアルに、ドラマチックに見せるのか、という映画である。NASAが映画に全面協力しているので、その「本当らしさ」はなかなかのもの也。

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