松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2014年3月16日日曜日

馬山 巨済 ソチ

2014年2月17日(月)

馬山という町は韓国現代史によく登場する名前なので以前から興味があった。3・15馬山事件、釜馬民主抗争、光州事件など、民主化闘争の波は馬山から始まることが多かった。
しかし今回の小旅行では、巨済まで足を延ばしつつ、ソチ・オリンピックが気になり、春の気配というには少々早すぎるし、帰国の準備も控えていて、何かと中途半端に終わってしまった。



馬山は坂の多いごちゃごちゃとした古い町で、洗練されておらず、一昔前に来たような感じを受ける。市民や学生の反体制デモが頻発したという町並みを眺めつつ、Mホテルへ。ラブホのような名前だが、普通のビジネスホテルであった。フロントの女性も感じがいい。Mは馬山のMだろうか。
どこへ行こうかと思うが、馬山の観光地図がない。韓国各地で、旅行者に便利な地図が簡単には手に入らないことがある。馬山市は4年前に昌原(チャンウォン)市に合併され、今は昌原市の馬山会原区と馬山合浦区である。昌原区役所に向かうと、これが結構遠くて、中国に来たかと錯覚するような、広い通りに大きな建物が散在する、馬山市街とは対照的な地域であった。


昌原市役所の前は巨大なラウンドアバウト(環状交差点)になっていて、こんな大規模なロータリーを見るのは韓国に来て初めて。
観光地図をもらい、タクシーに乗ると、在日経験の長い運転手氏で、久しぶりに自由に日本語を話すことができた。馬山は朴正煕時代にいち早く自由貿易地区となり、昔から日本の会社や工場が栄枯盛衰を繰り広げた地域だという。現在馬山からは日本の会社はほとんど撤退したが、広い土地のある昌原には多くの日本企業が進出しているそうだ。釜山からも近く、気候も温暖で、土地も十分にあるので、コニカミノルタ、デンソーなどの、工場や物流倉庫が林立しているとか。


これはホテル近くの「馬山魚市場」。馬山は港町なのでアグチム(あんこうの蒸煮)やふぐが有名らしいが、この日の夕食は近海の魚の刺身を食べた。食べ物一覧は次回にて。

翌日、巨済島へ向かう。南部市外ターミナルからバスに乗るが、生憎の雨模様で、寒空のもと、統営などを過ぎながら、巨済市内へ。馬山よりもっと田舎の昔の町並みである。






韓国で2番目に大きな島であり、対馬との距離は約50キロ、元寇の頃から、日本との交通の要衝である。
タクシーを頼んで数時間島を走ってもらう。風が吹き付け霙交じりの雨もあったりで、散々であった。海水浴場、ビーチホテル、別荘地などが目につくが、春の気配未だしでは、寒々しいばかりである。夏には別荘地に中国人の姿が多いとか。
軽井沢+熱海+瀬戸内海、といった景色であった。
迷っていたが、明日大邱に戻り、自宅でキム・ヨナと浅田真央の対決を見ることにする。
蔚山は倭城を見るだけで良かったのだが、このあたり、多島海地域は、もっとゆっくり時間をかけて、温かな季節に再訪したいというのが結論。

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