松林寺 大邱・八公山(パルコンサン)にある名刹

2015年4月24日金曜日

晋州城

2015年4月18日(土)

晋州(チンジュ)、東邦観光ホテル泊。晋州は南江(ナムガン)が中央を流れ、川辺に面した東邦ホテルは観光に最適な位置にある。


南江は、静かで心が落ち着くような何かを感じさせる。気持ちのいい風景だ。
本貫である河東(ハドン)に向かう鄭一族は、朝9時にバスで出発した。
公園になっている晋州城をゆっくりと歩く。



1592年、1593年、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の三大戦闘の一つが晋州城の攻防。文禄元年10月の第1次攻防戦、日本の指揮は細川忠興。文禄2年6月の第2次、日本は宇喜多秀家。
10万人を超える日本軍に蹂躙され、7万人が殉死したとあるが、実際には4万人対2万人くらいだったようだ。

楼閣は高名な矗石楼(チョッソンヌ) 、朝鮮戦争で焼失したあとに再建した。
祝勝の宴で日本の武将を抱きかかえて南江へ入水したという妓生・論介(ノンゲ)を祀る義妓祠(ウィギサ)。四角い岩は義岩(ウィアム)と呼ばれる。


国立晋州博物館は1984年に開館、1998年からは壬辰倭乱の歴史を展示テーマに特化したという。
これはおそらく1990年代以降の韓国の風潮を反映している。晋州第一の観光地が壬辰倭乱の史跡なのだから、ナショナリズムを前面に打ち出してきたのであろう。ゆとりのある広い空間を生かした良い建物だが、展示品は今一つ物足りない。
しかし、この晋州城の公園、史跡、博物館はとても美しく整備されており、全体的にかなりレベルが高いと思った。春の季節をひととき楽しむ也。
人口35万の晋州の街にはあまりゴミが落ちていないし、穏やかさと清潔感を感じた。長い歴史がその背景にあるからだろうか。


晋州ビビンバはユッケが基本で、この町に似た穏やかな印象。

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